Windows XPのサポート終了より先になるか後になるかは現時点で不明だが、Microsoftは、この春に、Windows 8.1をアップデートすることをアナウンスした。
スペイン・バルセロナで開催されたMobile World Congressに併せたプレスイベントで明らかになったもので、スタート画面にサーチや電源関連、セッティングなどの機能を設置したり、マウスを使った右クリックUIを追加したり、また、ストアアプリにクローズボタンを設置、起動や終了をクラッシックデスクトップのタスクバーでできるようにするといった変更があることが公開されている。
そして、さらに、Internet Explorer 11に、Internet Explorer 8互換モードを提供するという。IE11では互換表示モードに大きな変更が入ったことで、導入をあきらめているケースが多いと聞くが、IE8互換モードのサポートで、ちょっとした状況の変化があるかもしれない。いずれにしても、その詳細はこの春以降のお楽しみということで、おそらくは、4月頭に米・サンフランシスコで開催される開発者向けのカンファレンス「Build」での紹介となるのだろう。
旧IE用のアプリケーションが動けばそれでOKかも
ブラウザさえ以前と同じように使えるなら、OSのバージョンは特に問題ではないという現場もあるかもしれない。また、XPのサポート終了に伴い、OSのバージョンを上げたものの、業務用のウェブアプリが今ひとつうまく動いてくれないなどで、その修正工数に悲鳴を上げているケースの救世主になる可能性もある。
詳細は、本当に蓋を開けてみないとわからないが、さまざまな観点から、今のMicrosoftはWindowsに限らず、過去との互換性や整合性を気にし始めているように感じられる。アップデートされるWindows 8.1が、こうしたかたちで「古き良き機能」を提供するのだとすれば、XPサポート終了後の選択肢の一つとして考えてもいいのかもしれない。
Windows XP終了まであと5週。
フリーランスライター