中古端末市場や端末修理市場がにわかに注目を集め始めている。スマートフォンの機能が成熟し、少し古い端末でも遜色なく使えるケースが増えているからだ。

 実際、情報機器リユース・リサイクル協会の調査によると、2012年度の中古携帯端末の販売台数は前年度比124%増の10.81万台と急増したという。

 端末修理については、メーカー保証外の修理を行う、いわゆる“勝手修理ショップ”が駅周辺などに目立ってきた。携帯電話事業者や、米アップルなどの端末メーカーは、独自の端末補償サービスを展開している。“勝手修理ショップ”は、これらのサービスよりも割安な値段で修理対応することで、徐々に人気を集めつつある。

“勝手修理”は法的にグレー

 ただしこのような“勝手修理ショップ”による端末の修理は「法的にはグレー」(総務省電波環境課)である。携帯電話端末は電波法令の技術基準に適合しているかどうか証明を受ける必要がある。いわゆる技適だ。メーカー以外が端末を修理することで、例えば端末自体の電波特性が変わり、技適を守れなくなる可能性がある。どうすれば技適マークを維持したまま第三者による修理が可能か、明確になっていないのが現状である。