2014年2月中旬に日本を襲った豪雪。各地に被害をもたらし、その一つに「携帯電話が不通になる」という障害が起きた。基地局が機能しなくなったことが原因だ。携帯電話各社は基地局の災害対策を強化していたが、豪雪により一部地域で障害が長引いた。BCP(事業継続計画)の盲点が明らかになったと言える。これは携帯電話会社だけでなく、一般企業のBCPにとっても教訓となる。

障害の主因は停電

 政府は2月17日、豪雪があった一部地区などで携帯電話の不通が続いていると発表した。国内の携帯電話事業者5社が報告した障害中の基地局数は17日7時時点で628局。被害地域は関東甲信越地方を中心に近畿から東北まで20都府県に及んだ。