米キュムラスネットワークス(Cumulus Networks)は、ネットワークスイッチ用のLinuxディストリビューション(検証済みパッケージ)である「Cumulus Linux」を販売するベンチャー企業だ。ハードウエアと独立したネットワークOSとはどのようなものか。共同創業者で最高技術責任者(CTO)を務めるノーラン・リーク氏(写真)に話を聞いた。

キュムラスはどのような会社ですか?

 我々は2000年代にサーバー分野で起きたことを、これからネットワーク分野で起こそうとしている。1995年のデータセンターでは、サーバーは米サン・マイクロシステムズ(当時)の「Solaris」や米ヒューレット・パッカード(HP)の「HP-UX」を搭載する大型のUNIXサーバーが主役だった。それが2005年には、米デルやHP、台湾ベンダーのPCサーバーが主役になり、OSとしては「Linux」が使われるようになった。それと同じことがネットワークでも起きる。

写真●米キュムラスネットワークス(Cumulus Networks)の最高技術責任者(CTO)を務めるノーラン・リーク氏(右)とビジネスデベロップメント担当のウイリアム・チュー氏
写真●米キュムラスネットワークス(Cumulus Networks)の最高技術責任者(CTO)を務めるノーラン・リーク氏(右)とビジネスデベロップメント担当のウイリアム・チュー氏

 我々はネットワークスイッチのためのLinuxを提供する。我々のCumulus Linuxのユーザーは、どのベンダーのスイッチでも同じOSが利用可能になる。またサーバーとスイッチのOSがLinuxで統一されるようになることで、サーバー側で使っているのと同じ運用管理ツールをスイッチでも利用可能になる。これによって、従来よりも包括的な運用管理が可能になる。