スマートフォンといえば最上位機種であるフラグシップモデルに注目が集まりがちだが、MWC2014におけるスマートフォンの話題の中心は低・中価格機の台頭だ。日本市場とは異なり、世界の新興市場ではローエンドからミドルレンジ端末の需要が爆発的に増えている。MWC2014では200~300ドルのミドルレンジの端末が充実し、大画面化が進むなどハイエンド端末の要素を採り入れる動きが目立った。さらに50~100ドル未満という超低価格端末の姿も見えてきた。
Xperiaシリーズをミドルレンジで強化
MWC2014においてソニーモバイルコミュニケーションズが発表したミドルレンジ機が、「Xperia M2」だ(写真1)。
Xperia Zシリーズのデザインを継承しつつ、価格を220ユーロ(約31000円)に抑えている点が特徴だ(写真2)。
これまでもソニーモバイルはミドルレンジのラインアップを持っており、Xperia Z1 Compactを発表したCES2014の後にも、「Xperia T2 Ultra」や「Xperia E1」を発表している。MWC2014の取材に合わせて訪れたヨーロッパの家電量販店においても、「Xperia M」や「Xperia L」といったミドルレンジ製品が販売されていた。