利用部門1000人とIT部門500人に実施した緊急調査から、IT部門を取り巻く様々な状況が見えてきた。調査が照らす六つの真実を見ていく。

真実1
自発的なIT部門は評価が高い

利用部門から見たIT部門の評価と業務姿勢
利用部門から見たIT部門の評価と業務姿勢
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 今回の調査では、自発的に行動するIT部門は、利用部門から高い評価を得ていることが分かった。

 IT部門の仕事に対する基本姿勢を「自発的」とした利用部門は、100点満点で平均71.1点と評価。IT部門の姿勢を「受け身」と回答した利用部門は、平均50.3点と低い評価だった。

 自分の会社のIT部門を「自発的」とした利用部門は15.7%で、決して多くはない。ただ、自発的なIT部門は、社内の利用部門から高く評価されているのは事実だ。

 JUASの浜田常務理事は、「IT部門は支援組織という自意識が染みついている。ビジネスに積極的に関わりたくても『本当に良いのか』という思いがある」と語る。そこを思い切って一歩踏み込むよう意識すると、利用部門の見る目が変わりそうだ。