Fedoraプロジェクトは2013年12月17日、Linuxディストリビューションの新版「Fedora 20」を公開した。新版では、デスクトップ環境の操作性の変化や、サービス管理機能「systemd」の役割が増した点が注目される。対象プロセッサとしてARMがIntelプロセッサに並ぶ主要な位置づけとなった。
Fedora 20は、2003年11月に公開された最初のリリース「Fedora Core 1」から10周年に当たるバージョンだ。コードネームは「Heisenbug」。意味は、原因を調べようとすると再現しなくなるバグだ。Fedora 19の「Schrodinger's Cat」と、量子力学つながりのコードネームとなっている。
Fedora 20では、デスクトップ環境の変化がまず目に付くだろう。一方、内部的にも大きなターニングポイントを迎えている。仮想化、クラウドといったサーバー向けの強化も著しい(表)。以下では、注目すべき強化点を紹介していく。
ウィンドウのスタイルが変わる
まず、ユーザーに見えやすい強化点から見ていこう。