2014年4月9日、ついにWindows XPのサポートが終了する。Microsoftとしては、当然、次に採用されるOSはWindows 8、もしくは最新のWindows 8.1になるものと期待していたはずだが、実際に蓋を開けてみると、ほとんどの企業が2世代前のWindows 7を選択した。確かに枯れたOSは安定しているとはいえ、Windows 8/8.1がここまで嫌われるのは、果たして正しい判断だろうかという気はする。

 そこで今回から始まる「Windows 8.1道場」は、Windows 8.1の操作手順だけでなく、Windows XP/Vistaユーザーが8.1に乗り換えたときに陥りやすい問題についても、できる限り取り上げることにした。基本となるデスクトップ操作を中心に解説していく予定だ。

 Windows 8.1道場、第一回は、Windows XPからWindows 8.1へアップグレードするための準備から解説していこう。

Windows 8.1のシステム要件

 Windows XP搭載マシンをWindows 8.1へアップグレードするとき、最初に気になるのが「このマシンでWindows 8.1が動作するのか?」ということだろう。さすがに5年以上前のPCの中には、スペック的に厳しいマシンも多いが、幸いなことにWindows 8.1が要求するシステム要件は、思われているほど高くはない。マイクロソフトのサイトにある「Windows 8 のシステム要件」のページに、Windows 8.1のシステム要件が記載されている(図1)。

  • CPU:PAE、NX、SSE2をサポートする1GHz以上のプロセッサ
  • メモリー:1GB(32ビット)または2GB(64ビット)
  • ハードディスクの空き領域:16GB(32ビット)または20GB(64ビット)
  • グラフィックスカード:Microsoft DirectX 9グラフィックスデバイス(WDDMドライバー付き)

図1●Microsoftの「Windows 8のシステム要件」のページには、Windows 8.1のシステム要件が掲載されている。また、「特定の機能を使用するための追加要件」として、要件が満たされない場合利用できない機能の一覧も掲載されている。
図1●Windows 8.1のシステム要件
Microsoftの「Windows 8のシステム要件」のページには、Windows 8.1のシステム要件が掲載されている。また、「特定の機能を使用するための追加要件」として、要件が満たされない場合利用できない機能の一覧も掲載されている。
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 もちろん、ここに表示されているのは最低ラインのスペックであり、実用的なスペックはもう少し上になる。ただ、このスペックでも動作するというのは評価に値するだろう。