元ソニー社長の安藤氏と、元ソニーCIO長谷島氏の対談から、トップとCIOのパートナーシップのあり方を考える。第6回は話題の「ビッグデータ」。経営者の目にはどう映るのか。

長谷島 最近ビッグデータという言葉が経営者にも人気を集めていますが、安藤さんはどうお考えでしょうか。

安藤 僕は以前から「インストールベース」がモノをいうビジネスにとても興味があるんです。今までのように、物を交換して価値を得るというものではなく、1つひとつのデータそのものは無意味でも、集まったときに意味を成す、というような。これこそが僕の考えるビッグデータの本質です。