楽天が物流サービスの見直しを発表した2014年2月14日の決算説明会(前回を参照)から、時間は3週間ほど前にさかのぼる。

 1月27日、千葉県市川市に新しい物流施設が完成した。この日、グローバル・ロジスティック・プロパティーズ(GLP)と三井不動産が共同出資する企業が建設を進めてきたマルチテナント型の物流センター「GLP・MFLP市川塩浜」の竣工式が行なわれた。5階建ての大型施設の1~2階、合計4万2000平方メートルに、楽天が最初の利用企業として入居を決めている。

写真1●楽天が入居する物流施設「GLP・MFLP市川塩浜」の竣工式の様子。楽天の幹部らも参加した
写真1●楽天が入居する物流施設「GLP・MFLP市川塩浜」の竣工式の様子
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写真2●楽天が入居する物流施設「GLP・MFLP市川塩浜」の内部。1月末時点ではまだ何もない
写真2●「GLP・MFLP市川塩浜」の内部。1月末の竣工式の時点ではまだ何もなかった
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 竣工式には、楽天の楽天市場事業と物流事業の両方を2013年12月から統括することになった高橋理人常務執行役員ら関係者も出席(写真1)。1月27日の竣工式当日は施設内にはまだ何もない状態だったが、最初に入居する楽天の物流センターが2014年春にも稼働する予定である(写真2)。それが前回紹介した市川(III)になる。