ビジネスパーソン必携のツールである手帳。毎年秋ごろから翌年の手帳が続々と販売店の文具売り場に並ぶ。年末恒例の手帳選びを楽しみにしている人もいるだろう。しかし、スマートフォンがあれば、手帳のほとんどの役割は代替できる。
一般的な手帳は、月間予定表、週間予定表、メモ、アドレス帳、そして路線図や年齢早見表などの付録といった構成になっている。連絡先や予定を記入し、必要に応じてメモを取るのが基本的な使い方だ。これらは、スマートフォンを使い、さらにパソコンを連携させればもっと便利にできる(図1)。
連絡先については、紙で管理するメリットがほとんどない。通話やメールのアプリと連携する「連絡先」アプリに登録しておけば、ワンタッチで電話をかけたり、メールを作成したりできるからだ。
予定の管理もスマートフォンが便利だ。デジタルなら紙と違って記入スペースに制限はない。予定を忘れないようにアラームなどで通知する機能もある。月間表示や週間表示に切り替えるのも簡単だ。
手帳のメモ欄は、支出や読書、面会など、さまざまな記録に使われる。その用途も、スマートフォン用の記録アプリで代替可能。紙のレシートを写真撮影するだけで支出が記録できるなど、入力の手間を省けるアプリも多い。
なお、手書きの文字や図を残す用途では、まだ紙の手帳が優れている。多くのスマートフォンのタッチパネルは静電誘導式で、ペンを使った細かな入力に向かないからだ。