ネットワーク内にNASを導入すると、複数のパソコンやスマートフォン、タブレットなどでファイルを共有できるので便利だ。しかし、NASは単なる外付けハードディスクよりやや高価。導入に二の足を踏んでしまう人もいるだろう。
読み書きの速さや機能の多さを求めずに、複数の機器でファイルを共有するだけでよいなら、無線LANルーターが備える簡易NAS機能が便利だ。最近の無線LANルーターでUSB端子を搭載する製品なら、ほとんどの機種で簡易NAS機能を利用できる(図1~図3)。
無線LANルーターのUSB端子にUSBメモリーやUSB接続の外付けハードディスクといったストレージ機器を接続すると、その内容を家庭内のパソコンやスマートフォン、タブレットなどで読み書きできる。製品によってはインターネット経由で外出先からのアクセスも可能だ。
無線LANルーターの簡易NAS機能は、単体のNASより転送が遅く、デジタルテレビ放送の録画データを保存するといった付加機能はない。その一方で、肝心のファイル共有機能は単体のNASと使い勝手がほとんど変わらない。