NASはnetwork attached storageの略。日本では「ナス」と呼ぶのが一般的だ。通常はハードディスクが入っており、LANに直結して使う。外付けハードディスクとNASの大きな違いは、同時に複数の機器からアクセスできるかどうかだ。
外付けハードディスクは、基本的に接続したパソコンからしかアクセスできない。中のデータを別のパソコンで参照したければ、外付けハードディスクを接続し直す必要がある。一方、NASはファイル共有機能を備えており、同じネットワーク内にある複数のほかの機器から同時にデータにアクセスできる(図1)。パソコンのファイル共有機能でも似たことはできるが、NASは常時電源オンで使う前提で設計されている。パソコンより小型で消費電力も低い。