印刷の出来は「プリンターの機種」「用紙の種類」「印刷設定」に大きく左右される。発色が良く鮮明な結果を求めるなら、コピー用紙のような普通紙より、コート紙などの高品質用紙がお薦めだ(図1)。

【鉄則】印刷品質と費用を考えて用紙を選ぶ
図1●用紙の種類で印刷結果はこんなに違う。普通紙と高品質用紙では、高品質用紙の方が画面の色に近い仕上がりになった。ただし本文の文字は普通紙の方が目に柔らかく映り、読んでいて疲れない
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 ただし印刷設定で、正しく用紙を選択していないと逆効果(図2左)。用紙の選択は、印刷の実行画面から使用するプリンターのプロパティを開いて行う(図2右)。

【鉄則】プリンター設定で高品質用紙を生かす
図2●プリンターの設定を間違えると用紙の良さが消えてしまう。普通紙の設定のまま高品質用紙に印刷したところ、全体に色が薄く、文字もぼやけてしまった(左)。適切な設定をして用紙の特性を引き出そう(右)。インクや時間を節約する場合は、普通紙を使った方がかえってきれいな仕上がりになる
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 高品質用紙は値段がやや高く、インクの消費量もかさむ。文章主体の文書では、普通紙の方が文字が読みやすいということもある。費用と仕上がりの質、さらに読みやすさを秤に掛けて用紙を決定しよう。