低価格の3Dプリンターが登場し、購入しやすくなったといっても、一般的なパソコンユーザーが気軽に使いこなすことができるのか。これを検証するため、実際にパソコン上で3Dデータを作り、3Dプリンターで出力するまでを実体験してみた。
CADや3Dプリンターには、ほとんど触れたことがなかったため、実際は操作方法を覚えるまでは苦労した。それでも、なんとか完成にこぎ着け、データを現実の“モノ”として出力する感動を味わえた。
今回はキーホルダー用のマスコットを製作した。モチーフは、約25年前に自宅にあった思い出のパソコンである(図1)。3Dプリンターで造形物を出力するまでの手順は主に3ステップがある(図2)。まず、パソコン上でCADを使い3Dデータを製作する。次に、3Dプリンターの出力形式に変換する。最後に3Dプリンターで出力を開始する。
3Dデータの作成に使ったアプリケーションは米オートデスクの「123D Design」である。本格的なCADソフトと比べると機能は限定されているものの、無料で利用できる。今回はWindows版のアプリケーションをダウンロードした。