災害の規模が大きいほど、生活に及ぼす影響は広範囲かつ長期間にわたる。家屋の破壊は免れても、電気、水道、道路、携帯電話など、生活に必要なライフラインが機能しなくなる場合がある。

 災害時におけるライフラインの最新状況は、スマートフォンやネットサービスを利用することで入手可能だ。こうした情報収集や、メールやSNSを通じた情報共有が、生活を維持するために重要になる。

ライフライン情報を集約

 ライフライン情報が最もよくまとまっているのは、グーグルの「災害時ライフラインマップ」。避難所の場所に加えて、ガスや携帯電話などが利用可能な地域、自動車による通行実績がある地域などを、地図上に示す(図1)。グーグルがガス会社や携帯電話事業者、自動車メーカーなどと提携することでデータを入手し、公開している。スマートフォンからも利用できる。

●ライフラインの状況をまとめて地図表示
●ライフラインの状況をまとめて地図表示
図1 グーグルの「災害時ライフラインマップ」は、電気、ガス、交通、携帯電話の利用可能地域を地図上に示す。同社はあらかじめ関連事業者などから受け取るデータ形式を取り決めており、素早く情報を提供できる
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 最も信頼できる情報で確認したいなら、自治体のWebサイトをチェックしよう。避難勧告やガス・水道の供給状況、土砂崩れ発生などの情報が掲載されているはずだ。