数字の桁が多くて、あぁ見にくい

 やぁ、つぶやき三四郎くんか。あれ、今日はなんだか上機嫌のようじゃないか。

「ふふふ。実は私が今年担当したイベントが大盛況で、前年実績を軽く上回ったのだよ。ほら、このグラフを見てみなさい」(図1

つぶやき三四郎が作ったイベント入場者数推移のグラフ
図1●ご覧のようにどこにでもある棒グラフだ。ただ、数字の桁が多いため非常に見にくい。厳密なデータが特に必要でないならば概数で表示したい
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 入場者数の推移か。前年の2012年が百万、千万で2439万5208人、13年の実績が2558万8654人か。100万人以上のアップだな。しかしとんでもない動員じゃないか。いったい何のイベントなんだ。

「それは言えん。言うと私がどこに所属する人物か丸バレだ」

 あらそうかい。別にキミの身元なんかには興味がないけどね。それよかこのグラフ、なんだかイマイチだなぁ。

「こら。またまた私の作品にケチをつけるのか」

 ケチではなく事実をありのまま口にしているだけさ。だいたい1000万を超える人数をグラフで示す場合、普通は概数で表示するものだろう。例えば万人単位とか、あるいはもう少し厳密ならば千人単位とかで。

「ま、それはそうだな」

 値を概数で表示することを数字の丸めと言うけれど、このグラフもそうすればもっと見やすくなると思うよ。