ソニーがPC事業の売却とテレビ事業の分社化を発表しました(関連記事:ソニーがパソコン「VAIO」事業を投資ファンドに売却へどうなるVAIO? ソニーのPC事業を検証する)。2014年3月期の通期予想も1100億円の最終赤字に下方修正しています。

 2013年3月期は、パナソニックとシャープを加えた家電メーカー3社のうち、ソニーだけが純利益を計上しましたが、今期は同社だけが純損失という正反対の結果になりそうです。テレビ事業の不振が直接のきっかけとなって、日本の家電メーカーは数年前から岐路に立ってきました。

 モバイル時代の到来なのか、コモディティ化というデジタル機器の宿命なのか、ヒット商品を生み出し続けることの難しさなのか。消費者向け市場で世界と戦い続けるソニーの決断は何を示すのでしょうか。いずれにしろ、VAIOというパソコンはソニー製ではなくなります。

 昨日の日記は、「どちらが重大?浜銀カード偽造事件とMS新CEO発表 」というタイトルでした。ソニーのPC事業売却のニュースを含めて、三つの中で何が一番重大なのかを考えていいのかもしれません。