pingコマンドは「ネットワークがつながらないときに使うコマンド」というイメージが強いかもしれませんが、実はそれ以外にもいろいろと使える便利なコマンドです。例えば、通信相手(コンピュータやネットワーク機器)のOSの種類を調べることもできるのです。
応答結果から複数の情報がわかる
pingコマンドの実行結果には複数の情報が書かれています。通信相手と正常に接続できるかどうかを調べるならば、実行結果の後半にある「パケットロス(パケットの損失)」の発生具合や、ネットワークの「応答時間(最小値、最大値、平均値)」で判断できます。
実行結果の前半の情報からも分かることがあります。そこには、
「xxx.xxx.xxx.xxx からの応答: バイト数 =32 時間 =xx ms TTL=xxx」
といった4行の情報が表示されます。行の末尾にある「TTL=xxx」は応答パケットの「生存時間(Time To Live)」のことで、通過できるルーターの数を示しています。実行結果のTTLの値は、相手が送り出したパケットに設定されたTTLの初期値から、通過したルーターの数を差し引いたものです。
このTTLの初期値は、各OSによってほぼ決まっています。
- Windows ---128
- MacOS、Linux ---64
- Solaris、Unixなど ---255