2014年1月7~10日に米国ラスベガスで開催された「2014 International CES」では、「フィットネステックゾーン」「ヘルスケアゾーン」が新設され、中国のZTE社やソニーのウエアラブル端末も注目を浴びた。これまでのウエアラブル端末は「こういうものも作れる」というメーカーの技術を宣伝するための展示のように見えたが、2014年はビジネスとして「ウエアラブル+ヘルスケア」「ウエアラブル+フィットネス」に一歩踏み出したメーカーが多い印象を受けた。

目立っていたLG社

LG

 中でも目立っていたのが、韓国LG Electronics社だ。同社は、ヘルスケア機能を備えるウエアラブル端末「ライフバンドタッチ(lifeband touch)」と「心拍イヤホン(heart rate earphone)」を公開した。LG社はCESの会場で実施したプレス向け発表会で、2014年上半期中にライフバンドタッチを発売し、本格的にモバイルヘルスケア市場に進出すると宣言した。

 腕時計型のライフバンドタッチは、身体の活動量を測定するもので、歩数や歩いた距離などからカロリー消費量を計算して表示する。測定した情報は、LG社が提供するフィットネスアプリだけではなく、人気の高い他のダイエットアプリやフィットネスアプリと連動して使えるようにした。

 LG電子のライフバンドタッチはiOSとAndroid両方のスマートフォンと連動する。この点では、自社のスマートフォンにしか連動しない韓国Samsung Electronics社の腕時計型端末「GALAXY Gear」と差異化を図った。