Googleは「Mini Games」という、Google Glass向けのゲーム・アプリを公開した。Mini Gamesは5つのゲーム・アプリを含んでおり、「Tennis」は激しい動きのテニスゲーム。「Balance」は頭上に積み木を載せてバランスを取る。「Clay Shooter」はクレー射撃、「Matcher」は神経衰弱で、「Shape Splitter」は手を刀にしてオブジェクトを切り裂く。Google Glassでゲームをすると、体の動きでプレーをコントロールし、周囲がゲーム空間となる。グラス・ゲームは、屋外でプレーでき、青空に並べられたカードにタッチしてゲームを進める。

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体を張ってプレーするテニス

 Mini Gamesの中で一番激しいゲームがTennis(上の写真、出典はいずれもVentureClef)で、頭をラケットにして、テニスの対戦を行う。相手が打ったボールを頭を左右に傾けて打ち返す。右に来たボールは頭を右に傾けてレシーブする。右端一杯に打ち込まれたボールは、頭を右一杯に傾け、かつ、右に移動してリターンする。ゲームはシンプルで、ディスプレイに破線の円が表示され(上の写真の右上部分)、ここがラケットになりボールを打ち返す。ボールはストレートだけでなくカーブもあり、手元で変化するので、最後まで目が離せない。ゲーム難易度は3段階で、初級、中級、上級を選択できる。上級を選択するとプロ選手並みの打球を打ち込まれる。頭を傾けるだけでは付いていけず、テニスをする時と同じ構えで、俊敏なフットワークが要求される。低いボールを拾う時は、膝が地面につく。激しく動き回るので、上級レベルをプレーする時は、家の中より屋外が適している。ゲームというよりはエクササイズそのものである。ただし、他人がゲームをしている様子を見ると、異様な光景に映るので、プレーする場所は選ばなくてはならない。TennisはGoogle Glassのジャイロスコープと加速度計を使っており、頭の傾け度合いや移動を検出して、「ラケット」の位置を把握する。スマートフォンのゲームはタッチ・インタフェースが中心であるが、ウエアラブルのゲームは体の動きがインタフェースとなり、ゲームの構成が根本から変わる。