馬場史郎 SEは自らの手で明日を切り開け!
目次
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第15回 IT企業の方々に問う、「日本のSEは50年間進歩がない。それで良いのか?」
どこのIT企業でも顧客や営業や仲間のSEに頼りにされ、信頼されているSEはいる。そして、顧客企業の情報化や会社のビジネスに貢献している。だが、多くのSEはそうではない。技術偏重でビジネス意識が薄い、また仕事に対する姿勢が受け身で、営業との信頼関係もあまりない。その上、顧客と往々にして壁を作り、顧客…
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第14回 プロジェクトの始まりは「終わりの始まり」
SEマネジャーになって、「部下のSEは一生懸命頑張っているが、スケジュールの遅れなどで、往々にしてバタバタしている。もっと余裕を持って、できないものだろうか」と思い悩んでいた。そのときにふと「プロジェクトを始めるときに、『終わりの始まりだ』と考えてプロジェクトをやってみたらどうだろうか」と思った。
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第13回 30代後半から40代のSEに問う、「後輩SEの手本になれるか?」
SEの世界は徒弟制度的なところがある。特に、若いSEは先輩SEの仕事のやり方や考え方を往々にして見習う。一緒に仕事をする先輩SEがITばかりに目を向け、アプリケーションを軽視すると、若いSEもアプリケーションを軽視するようになる。先輩SEがビジネスに無関心だと、若いSEは「そういうものだ」と思い込…
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第12回 今のIT企業で「プロジェクトを任せられるSE」が育たない本当の理由
多くのIT企業でプロジェクトを任せられるSEが少ないという声は結構聞く。きっと日本のIT業界では、ITが分かるスペシャリスト的なSEは多いが、リーダーシップを持って物事を進められるSEは少ないのだと思う。では、なぜ日本のIT企業ではプロジェクトを任せられるSEが少ないのか。IT企業はどんな手を打て…
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第11回 プロマネのこんなアサインは「トラブルのもと」
プロジェクト管理に関する本や研修やセミナーなどは実に多い。それを学んだ多くのSEはプロジェクトの規模に関係なく「プロジェクト管理やシステム開発はこうやるもんだ」と往々にして一律に考える。だが、中小規模のプロジェクトと大規模なプロジェクトのやり方の相違点や注意点については、ほとんど言及されていない。
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第10回 本や研修では語られていない、プロジェクトをうまくやるポイント(1)
どのIT企業もシステム開発プロジェクトでは苦労をしている。多くのSEがプロジェクト管理やシステム開発のやり方などを勉強しているにもかかわらず、今も昔もプロジェクトのトラブルは少なくない。どうもシステム開発プロジェクトというものは本や研修などで学んだ通りにやろうとしても、なかなかうまくいかないらしい…
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第9回 「今の仕事をしていて大丈夫か」と悩む若手SEへの三つの助言
SEというものは「ITに強くなりたい、より難しい仕事をやりたい」という気持ちが強い。20代、30代半ばくらいまでのSEは、その気持ちが特に強い。しかし、現実のビジネス社会では、全てのSEが先進的なITの仕事や大規模プロジェクトの仕事をやることは不可能に近い。
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第8回 SEが馬鹿なSEマネジャーや営業と喧嘩をして勝つ方法
IT業界のSEマネジャーや営業担当者の中には優秀な人間もいるが、そんな人ばかりではない。中には顧客を訪問しないSEマネジャーや、自分がSE時代に経験したシステムや製品しか知らないSEマネジャーなど、いろんな人がいる。だがSEは不満があっても会社員である以上、そんなSEマネジャーや営業と一緒に仕事を…
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第7回 ITだけにかじり付くSEは、いつか“落ちこぼれる”
SEは年齢と共に成長しなければならない。すなわち、SEは20代、30代、40代、50代とその年齢相応の仕事ができなければならない。そうでないと日ごろイキイキと働けないし、会社から見ると給料を上げるわけにはいかない。「そんなことは当たり前ではないか」と思うだろうが、SEの世界ではそれが当たり前とは言…
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第6回 (続)チームワークに弱いSEは第一線には不要
前回に引き続き、今回もSEのチームワークについて書く。チームワークに弱いSEは何を行い、何を改めればよいのか。そしてSEマネジャーはそのために何をやり、チームワークの良いSE組織を作ればよいか。今回はそれについて述べる。
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第5回 チームワークに弱いSEは第一線には不要
サッカーやラグビーなどスポーツの世界では、選手のチームワークが極めて重要である。選手個々人が優れた技術力を持ち、お互い連携し助け合いながら自分のポジションの役割を果たす。そして一丸となって、勝利に向かって突き進む。そんなチームは強い。第一線のSEの世界も同様である。だが現実には、SEのチームワーク…
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業務やアプリを知らないSEの四つの弱点
筆者には日本のIT企業やSEはアプリケーションをあまりにも軽視しているように思える。事実、多くのIT企業の研修はIT中心だし、SEもITに詳しいSEが会社では一般にもてる。こんなアプリケーション軽視、IT重視の状況が、日本のIT業界では長年続いている。これはある意味で本末転倒である。顧客こそ良い迷…
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ピンチに強いSEは「どうしたら良いでしょうか」と言わない
SEは仕事をしていると、いろんな問題にぶつかる。例えば、システム開発で要件が増えそうになった、プロジェクトのスケジュールが遅れた、コストがオーバーしそうになった、難しいバグにぶつかった、また顧客の部長から突然クレームを受けた、SEが急に入院した、他社と厳しい競合になった、などなど様々なことにぶつか…
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20代にマルチで仕事をしたSEは早く成長する
前回は、20代にどんな仕事をしたか、どんな先輩や上司と仕事をしたか、などの「20代のSEとしての生い立ち」が、その後のSE人生を大きく左右すると述べた。その中で重要なポイントがある。20代にマルチで仕事をしたかどうか、である。今回はこれについて述べる。
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SEは20代でSE人生の8~9割が決まる
SEは20代でSE人生の8~9割が決まる。SEという職業は、資質に左右される面もあるとは思うが、20代にどんな仕事をしたか、また、どんな先輩や上司と仕事をしたかが重要だ。“SEの生い立ち”がSE人生を大きく左右するのだ。筆者は講演などでそう明言しているし、これは筆者の持論でもある。