レノボは中国のパソコン、スマートフォン/タブレットメーカー。設立は1984年で、中国・北京に本社を構え、米ノースカロライナ州、シンガポールに主要事業所を置く。2004年に米IBMのパソコン事業を買収し、世界大手のパソコンメーカーとなった。IBMからブランドを引き継ぎ、ノートパソコン「ThinkPad」などを販売する。2013年の年間パソコン出荷台数世界シェアでは、米HPを抜いて1位になったとみられる。

 日本では2011年にレノボが51%、NECが49%を出資する合弁企業「レノボNECホールディングスB.V.」を設立し、NECのパソコン事業を傘下に収めた。レノボ日本法人のレノボ・ジャパンと、合弁事業会社のNECパーソナルコンピュータを一体的に運営している。

 パソコン市場で大きなシェアを握る一方で、スマートフォン/タブレット分野でのシェア拡大が課題になっている。2014年1月には米Googleから携帯電話・スマートフォン事業(Motorola Mobility)を買収すると発表した。また同月、米IBMからPCサーバー(x86サーバー)事業を買収することも発表。総合コンピュータメーカーとして存在感を高めつつある。