2013年末から年明けにかけて、アプリマーケット上でスクウェア・エニックスの「ドラゴンクエスト」関連アプリが大きな話題となった。2014年1月23日に配信を開始した「ドラゴンクエストモンスターズ スーパーライト」も、4日で100万ダウンロードを記録するなど、爆発的な伸びを見せている。同社のようなコンシューマーゲーム(家庭向けゲーム)を扱ってきたメーカーの存在感の高まりは、スマートフォンゲームの競争をどのように変えていくだろうか。
“ドラクエ”関連アプリが再び大きな話題に
アプリマーケットにおいて、昨年末に非常に大きな動きとして注目を集めたのが、スクウェア・エニックスの「ドラゴンクエスト ポータルアプリ」が350万を超えるダウンロード数を記録したことだ(参照記事:第68回 1日で100万ダウンロードを記録した人気ゲームアプリの狙い)。ポータルアプリ上で初代「ドラゴンクエスト」を無料で提供したことが、大きな注目を集める要因となっていた。
その後もスクウェア・エニックスは「ドラゴンクエストVIII 空と海と大地と呪われし姫君」をスマートフォン向けに配信。価格は2800円と、アプリとしては非常に高額であるにも関わらず、一時は売上ランキング2位を記録した。このように、ダウンロード課金型のアプリとしては驚異的な伸びを示したことで話題となった。
同タイトルは、本記事の執筆時点(1月29日)でもApp Storeの「トップ有料」で14位、Google Playの「人気のAndroidアプリ(有料)」では10位に入っている。現在も継続して購入されており、人気を博しているのがわかる。
さらに1月下旬に入ってからも、ドラゴンクエスト関連アプリはアプリマーケットで大きな話題を巻き起こしている。1月23日、スクウェア・エニックスはドラゴンクエストの派生タイトルである「ドラゴンクエストモンスターズ」シリーズのスマートフォン向けオリジナルゲーム「ドラゴンクエストモンスターズ スーパーライト」の提供を開始(写真1)。
こちらはこれまでのタイトルと異なり、スマートフォン向けのオリジナルタイトルということもあって、基本料無料でアイテム課金制を採用している。これまでのドラゴンクエスト関連タイトルとは大きく異なる仕組みをとることから、配信直後より動向に注目が集まっていた。