ランナーが走るときに、追い風と向かい風とでは全く負担が違う。それと同じで、クリエイティブな活躍をするためには、クリエイティブな活動をしやすい環境にいた方が圧倒的に有利になる。そして、理想の環境には多様性がある一方で、クリエイティビティを阻害する環境というのは比較的共通した特徴を持っている。環境がボトルネックとなっている場合、その環境を何とかして変えるか、あるいはそこから離脱するなどして対策を打つことが急務となる。

クリエイティブになれないマネジメント環境とは

 どのようなマネジメントの下で仕事をしているかは、実はクリエイティビティにとって重大な影響がある。マネジメントする立場におられる方々も、全く気付かないまま間違ったマネジメントをしてしまっている場合があるので、是非考慮していただきたい。ではどのようなマネジメントがクリエイティビティを阻害する要因になっているのか。

(1)上司が支配的でいつも怒っている

 いつも怒鳴り散らしているような支配的な上司がいる環境では、部下は緊張しやすくなる。過度の緊張は以前にも書いたがクリエイティブボトルネックの典型的なものである。(第6回参照) 短期的にはこのようなマネジメントでも無理やりにアイデアが出てくることはあるかもしれないが、こういうやり方は長続きしない。いわゆる軍隊的環境、体育会的組織からはクリエイティブなアイデアは溢れ出してこないのである。

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