終電まで懸命に働いても報われない。何のために働いているのか分からず、空しくなる──。

 ビジネスパーソンなら誰もが、こんな思いを一度は抱いたことがあるのではないか。

 こうした悩みを「個人の問題」として片づけずに、組織ぐるみで解決に取り組む。こうした「自己再生能力」を持つ組織が長期的に成長できると話すのは、組織風土改革の第一人者であるスコラ・コンサルトの柴田昌治氏だ。

 この特集では、柴田氏が支援したトヨタカローラ大分における自己再生の軌跡を追い、成果の創出と社員の幸せを両立できる組織の在り方を考えていく(関連記事:私が組織風土改革に人生を賭ける理由、500社の支援実績から見えた「人間重視」の変革 )。

 なお、この特集は、日経情報ストラテジーで連載中である柴田昌治氏のコラムの一部を抜粋し、加筆修正したものである。

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