Androidのスマートフォンには、磁石を使ってカバーの開閉を知ることができるものがあります。こうした機種では、カバーを閉じるとそこに埋め込まれた磁石の磁力が検出され、本体が自動的にスリープ状態になります。GoogleのNexus 7やNexus 5にはこの機能が搭載されています。

 そのためには、磁石をカバー部分に内蔵したケースなどが必要なのですが、この機能自体があまり知られていないせいか、サードパーティの専用ケースなどでも、磁石を搭載していないものがあります。そればかりか、たとえばNexus7の純正ケースにも磁石が内蔵されていません。

 モバイルデバイスは持ち歩くことが多く、ケースに入れることが少なくありません。最近では、化学強化ガラスが液晶面に使われるため、キズの心配をする必要は以前ほどなくなりましたが、それでもガラスなので、カバーをしないと不安に感じてしまいます。また、液晶面はキズに強くとも、背面などは普通のプラスティックなので、そのままではキズがついてしまう可能性があります。そういうわけでカバーに入れてスマートフォンやタブレットを使うユーザーは少なくありません。

 同じカバーでも、液晶面のカバーを開けると、電源ボタンを押さずに画面が復帰してすぐに使いはじめることができるケースは便利です。電源ボタンを押す必要がなく、片手で開閉ができます。そういうわけで、今回は、磁石を内蔵していないケースに簡単に磁石を付ける方法を考えてみました。

手ごろな大きさと磁力の磁石を探す

 まずは、こうした用途に適切な磁石を探します。この場合、何かを固定するわけではないのであまり強力な磁石である必要はないのですが、例えば、ゴム磁石のような非力な磁石ではセンサーが磁力を検出してくれません。最低でもフェライト磁石程度の強さが必要なのですが、フェライトは割れやすくあまり小さな磁石がありません。ただし、あまり強力過ぎても鉄などでできたものが吸い付いてしまって扱いが面倒になります。