スマートフォンの使い勝手を左右する重要な機能が3GやLTEの通信。各通信事業者も、つながりやすさや速度の優位性をさかんにアピールしている。とはいえ、実際に使ってみないとその実力は分からないし、容易に比較できない。そこで、スマートフォンを購入したユーザーに通信サービスに対する満足度を聞いた。

 1位となったのはイー・アクセス(ブランド名はイー・モバイル)。通信の速さや安定性が評価された。2位はソフトバンクモバイル(以下ソフトバンク)。つながりにくいといわれた時期もあったが、通信環境の改善が評価されつつあるようだ。国内最大手のNTTドコモは3位。KDDI(au)は2012年末から2013年前半にかけ相次ぎ通信障害が発生したことなどが影響して4位となった(図1)。

図1●3年以内にスマートフォンを購入したユーザーに対し、そのスマートフォンで利用している通信回線の事業者に対する満足度を聞いた。モバイルルーターやSIMロックフリー端末を利用しているユーザーも含む。平均値は1.91で全体的に評価が低い傾向が見られた。その中でも3ポイントを超えたイー・アクセス(イー・モバイル)が1位となった。なお、集計に際して有効回答が100人に満たない事業者は対象外としている
図1●3年以内にスマートフォンを購入したユーザーに対し、そのスマートフォンで利用している通信回線の事業者に対する満足度を聞いた。モバイルルーターやSIMロックフリー端末を利用しているユーザーも含む。平均値は1.91で全体的に評価が低い傾向が見られた。その中でも3ポイントを超えたイー・アクセス(イー・モバイル)が1位となった。なお、集計に際して有効回答が100人に満たない事業者は対象外としている
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 通信サービス4社のスコア平均は1.91で、スマートフォン自体の総合満足度3.55よりも低い。ユーザーが記入したコメントを見ると「速度が遅い」「つながりにくい」「通信エリアが狭い」という声は多く、多くの不満を抱えていることが分かる。

●データ通信のほかスマホも強化
●データ通信のほかスマホも強化
図4●イー・アクセスはモバイルルーターを使ったデータ通信サービスで高いシェアを持つ通信事業者。スマートフォンの販売にも力を入れている
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