Hitach Incident Response Team

 1月5日までに明らかになった脆弱性情報のうち、気になるものを紹介します。それぞれ、ベンダーが提供する情報などを参考に対処してください。

暗号アルゴリズムの使用を制限する更新プログラムの情報

 暗号アルゴリズムが危殆化する問題(理論上、一定の強度を満たせなくなる問題)により、暗号アルゴリズムの使用を制限する更新プログラムがリリースされています。ここでは、2013年にリリースされた暗号アルゴリズムの使用を制限する更新プログラム並びに使用制限の通知を集めて紹介します。

■マイクロソフト:ルート証明書プログラムでのMD5ハッシュアルゴリズムの廃止(2013/08/14)

 MD5ハッシュ付き証明書の使用を制限する更新プログラムで、2014年2月12日、Microsoft Update経由での自動更新が予定されています。用途が、サーバー認証、コード署名、タイムスタンプとなっている証明書が対象となっています。用途は、証明書の詳細タブで表示される「拡張キーの使用法」で確認できます(図1)。

図1●証明書の詳細タブで表示される「拡張キーの使用法」
図1●証明書の詳細タブで表示される「拡張キーの使用法」