ネットワーク機器には、ネットワークカード(NIC)に一意に割り当てられている物理アドレスがあります。これをMACアドレスといいます。MACアドレスは、「怪しいネットワーク機器のせいでネットワークに接続できなくなった」などのトラブルに見舞われたとき、その怪しい機器を特定するのに役立ちます。
MACアドレスの前半部分からベンダーを特定できる
MACアドレスは48ビットのビット列で構成されています。48ビットを8ビットごとにハイフン(「-」)やコロン(「:」)で区切り、16進数で表記します。例えば「00-50-56-e5-77-60」のようになります。
このMACアドレスの前半24ビット(先頭6文字)をOUI(Organizationally Unique Identifier)と呼びます。LAN技術の標準化などを行っているIEEE(米国電気電子技術者協会)がOUIを管理し、ネットワーク機器ベンダーに割り当てています。そして、そのベンダーが後半の24ビットを機器ごとに割り当てていくことで、MACアドレスの一意性が確保されています。
つまり、MACアドレスが分かれば、OUIからネットワークカードのベンダーを調べられるのです。
IEEEのWebサイトでOUIからベンダーを検索
OUIを管理しているIEEEは、OUIでベンダーを検索できるWebサイトを公開しています。
例えば、MACアドレス「00-50-56-e5-77-60」の先頭6文字(005056)を「Search for:」の欄に入力して、「Search!」ボタンをクリックしてみてください(写真1)。
このMACアドレスのネットワークカードはVMware(米ヴイエムウェア)製であることがわかります(写真2)。