ERP(統合基幹業務システム)パッケージの機能をクラウド環境で使える「クラウドERP」の利用が活発化している。ERPをオンプレミス(サーバー設置型)で導入する場合に比べ、低コスト・短期間で実現できる点が評価されているからだ。既存のERPベンダーが提供しているほか、クラウドERP専業ベンダーも登場している。

 大きなきっかけは、ビジネスのグローバル化。海外拠点向けに、会計や販売管理、人事・給与といった基幹系システムを素早く構築する用途にクラウドERPは向く。本社はオンプレミスERP、海外拠点はクラウドERPのような「二層型ERP」の形態が多い。