写真4●佐川急便の家電リペアセンターにおける修理風景

 佐川急便も、ヤマトに負けじとIT活用を強化する。東京の物流センター内に2013年5月、「家電リペアセンター」を開設(写真4)。家電製品の修理など、アフターサービス事業に乗り出した。

 量販店で家電やPCを購入した場合、店員に「延長保証」を勧められた人は多いだろう。メーカーの保証期間に数年間、無料修理期間などを追加するサービスで、様々な「延長保証会社」が提供している。だが、多くの延長保証会社は修理拠点を持っていない。さらに複数の量販店と契約するため、消費者から修理依頼があった場合、配送などの管理が複雑になりがちだ。

 そうした業務を、一括して佐川が請け負う。物流網だけでなく、集荷システムや修理状況を見える化するシステムも佐川が構築して提供する。黒川泰之 営業戦略担当部長は「既に約10社と契約し、商品の回収と修理を手掛けている」と話す。