ITを駆使して自社だけでなく顧客の在庫も管理する──。卸大手メディパルホールディングス傘下で医療用医薬品を扱うメディセオは、2012年からタブレットを医療機関や調剤薬局に配布し始めた(図2)。累積配付台数は、2013年9月時点で1万台を超えた。背景にあったのは、「顧客からの注文プロセスを改革しない限り、物流コストの削減は難しい」(メディセオ執行役員の柏木整システム本部長)という問題意識だ。

図2●メディパルホールディングスはタブレットを活用し、医療用医薬品の受発注と配送を効率化
図2●メディパルホールディングスはタブレットを活用し、医療用医薬品の受発注と配送を効率化
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