2013年度上期(2013年4~9月)の連結決算で、売上高が前年同期比4.5%減の1兆3831億円となるなど、減収減益に直面したNEC。スマートフォン事業から撤退したほか、インターネット接続事業「BIGLOBE」を運営する子会社の売却交渉を進めていると報じられており、通信/ITソリューション事業への集中を加速させている。

 PC事業も中国レノボと統合し、事実上の主導権を譲った。ただし、重量795gを実現して13.3型ワイド液晶を搭載したノート型で世界最軽量をうたう「Lavie Z」など、特徴のある製品が現在もNEC主導で製品化されている。SDN(Software Defined Network)など新技術への対応力を強みに、地力を持つ通信事業者向け市場などでどれだけグローバル展開を加速できるかが、再生のカギを握る。