ガラケーからスマホに換えた時に、違和感があるのが、無料通話の付いた通話プランがあまり用意されていないことだ。ガラケー(従来型携帯電話)では、長電話しても有利な料金プランもあったが、スマホに換えたら通話料がずいぶんかかるようになった、というのもよくある話だ。

スマホでは、通話料が結構かさむ…

 携帯電話の料金プランには、たいてい、同一キャリア間や家族間の無料通話設定がある。親しい友人や家族でキャリアを同じにしておけば、通話料がかさまずに済む。とはいえ、仕事やそれ以外の交友関係で電話をよく使う場合はそうもいかない。ソフトバンクモバイルの「Wホワイト」のように、通話料自体を割り引いてくれるプランもあるが、加入してそれなりの月額料金を支払わなければならず、使い勝手が良くない。

無料通話アプリにも難点

 スマホではLINE(ライン)やSkype(スカイプ)などの無料IP通話アプリを使ったり、携帯電話や一般電話回線とも電話の受発信ができる「050系」のアプリを使ったりして、電話料金を節約する手もある。だが、これも難点がある。IP電話アプリは一般回線との間の電話受発信ができない。050系アプリもインターネット回線を利用するため、通信品質が不安定である。電話番号も、自分の携帯電話とは違った050番号になってしまう。

 こうした事情があるので、「スマホと電話は別」と考えて、電話用にガラケーを持っておく人もいる。2台目として、スマホにデータ専用のSIMカードを入れたりモバイルルーターと併用したり、あるいはWi-Fi(無線LAN)環境だけを利用してモバイル接続を使わない、という方法もある。