米国特許取得ランキングで21年連続トップになるなど、ITの研究開発で常に先頭を走る米IBM。2014年1月9日には、人工知能コンピュータ「Watson」を中核とした新事業に10億ドル(約1000億円)以上の資金を投じると発表した。

 IBMは、収益の柱であるITサービス事業のほか、ハードウエアはメインフレームからUNIXサーバー、PCサーバーまでラインアップを揃え、ソフトウエアはWebSphereやTivoliなどの有力ミドルウエアを抱える。クラウドサービスでは競合に出遅れていたが、2013年にIaaS大手の米ソフトレイヤーを買収、先行する米アマゾン ウェブ サービスに対抗する構えだ。