近年、データセンター(DC)関連サービスの選択肢は増えており、ユーザー企業にとっては、BCPやセキュリティ対策を検討しやすくなっている(図2)。
特に影響が大きいのが、クラウドの台頭だ。これまでは、ユーザー企業がサーバーをDCに預けて運用などを依頼する際には、詳細な「手順書」を記述して引き継ぎをするなど、煩雑な手間がかかった。クラウドはユーザー企業が「セルフサービス」で利用できるため、DC事業者などに作業を引き継ぐ必要が無い。
クラウドの場合、ユーザー企業はDCの設備だけでなく、ハードやソフトを保有しなくても使える。これによってユーザー企業は、「固定資産を抱え込む」という経営上のリスクも軽減できる。