Windows XPのサポート終了に乗じて、海賊版のWindowsやOfficeが横行しているという。Microsoftも買ってはいけないショップの見分け方をアナウンスするなど事態は深刻だ(写真1)。確かに、このタイミングで、Windows XP互換のフリーOSが出るようなことがあれば、爆発的なヒットになるかもしれないくらいで、世の中は着実にWindows XPの収束に向けて動いている。
なぜ、ここまで長くXPが使われ続けてしまったのかを考えたときに、その要因はいろいろあることがわかる。単純に、コスト的なもので、パソコンのリプレースができなかったことが理由であったり、ずっと使っていたアプリケーションが特に問題なく動いていたため、新しいバージョンのOSが必要なく、リプレースしなかったことが理由であったりする。もちろん、新しいバージョンのOSでアプリケーションが動かないというケースもあるだろう。
XPを使い続ける理由を問い直しておこう
つまり、XPを使い続ける理由には「しない」と「できない」がある。後者にはいろいろな理由があるだろうが、前者については、その担当者の責任は大きい。「いつか」と「今度」はあった試しはないというくらいで、日々、OSの脆弱性は見つかるし、最新のハードウェアに応じてOSも進化する。その様子を知っていながら、何もしてこなかったのは担当者の怠惰といってもいいだろう。
既に、今年は、Windows 9の詳細が明らかになりそうで、来年にはリリースされるという噂もある。このタイミングで「できない」場合には、なぜできないのかを、きちんと調べてみることをすすめたい。単にインストーラがバージョンチェックにひっかかっているだけで、アプリの稼働には問題がないケースもある。その場合には、いくらでもセットアッププログラムをだます方法はある。もちろん、その場合は、アプリのサポートは受けられなくなるだろうが、どっちみち、新しいOSをサポートしないアプリを使い続けるのでは、二の舞になってしまうのだから、たとえ、それができたとしても、執行猶予的期間だと思って次の方法を模索するべきだ。
Windows XP終了まであと12週。
フリーランスライター