グーグルがまた米国で注目の企業を買収しました。学習能力を備えたサーモスタットなどを販売しているネスト・ラボです(関連記事:Google、元Apple幹部が創業したNest Labsを32億ドルで買収へ)。

 iPodの開発責任者だったアップルの元幹部が起業したことに加え、家庭での電力消費を効率化するサーモスタットを提供してきたネスト・ラボは、スマート社会の到来を予感させるスタートアップとして知られていました。 「世界中の情報を整理し、世界中の人々がアクセスできて使えるようにする」という有名なグーグルの使命がありますが、ネスト・ラボの買収は整理の情報が、ネットの中を超えリアルな社会に広がっていることを雄弁に語っているのではないでしょうか。

 住宅は個人を包み込む存在ですから、人間を取り囲む最も身近な空間を整理する対象に取り込んだ、と言えるのかもしれません。Google マップとは別の形で空間の攻略が始まった気がします。