毎年、年始の恒例行事となっている米国最大の民生機器関連の展示会「2014 International CES」が、ラスベガスで2014年1月7日から10日まで開催された。CESで発信・公開される新しいテクノロジーと、これらを使ったサービスや製品は、近いうちに少なからず市場に投入される。

 そのためCESは消費者の生活、さらにその周辺を取り巻く企業のマーケティング活動の次のステップを占うものとして注目されている。特にここ数年は、インターネット接続を前提とした家電のほか、スマートフォンやタブレットPCを中心としたモバイル関連の出展が増加している。デジタルマーケティングの観点でもCESは非常に重要な位置付けになっているといえる。

 2014年のCESでキーワードとなったのが「ウェアラブル」と「車載テクノロジー」だ。これには、スマートフォンやタブレットなどのモバイルデバイスが、広範囲に普及してきたという背景がある。広く普及したデバイスを前提に、周辺機器の開発が加速してきたのだ。

 周辺機器を身体に直接装着する場合、ウェアラブルとなるし、移動中などの居住空間の場合は車載テクノロジーとなる。かつて家電がインターネットの普及に伴って「インターネット家電」に変わっていったように、モバイルデバイスの普及に伴ってウェアラブルや車載テクノロジーが、今後さらに拡大していくだろう。