前回はWindows Serverが持つストレージ機能の概要を紹介した。今回は、ファイルサーバー機能(NAS機能)に絞って、さらに詳しく解説する。
ファイルサーバーに保存されるデータ量はどんどん増えている。ハコの大きさに合わせて入れるモノがどんどん増えるので、俗に「冷蔵庫の法則」と呼ばれるが、容量の増加率は冷蔵庫の比ではない。そのため、ファイルサーバーには大容量のディスク装置に対して、高速に入出力できることが求められる。
改めてサーバーに求められるストレージ要件を挙げておこう。Windows Serverのファイルサーバー機能もこれらを満たすような機能拡張が行なわれている。
- 速度…転送速度やアクセス速度が速いこと
■SMBマルチチャネル
■SMBダイレクト
■NICチーミング - 信頼性…故障しない、故障しても代替機能が
自動的に働く
■ボリュームシャドーコピー
■オンラインバックアップ(クラウドバックアップ)
■StorSimple
■DFS-R - 拡張性…大容量で多数の記憶装置が使えること
■GPTディスク
■NTFS
■ReFS - 柔軟性…サーバーの動作中にディスクの追加や
交換ができること
(今回は対応する機能がない) - セキュリティ:必要な人に、必要な情報を、
完全な形で提供すること
■集約型アクセスポリシー
■アクセスベース列挙(ABE)
■AD RMS