なぜなぜ分析で、時々ある間違いの1つに、まとめて表現してしまうといったことがあります。

 例えば、あるグループで「自動車が蛇行する」の次の「なぜ」を考えていたとします。その時に、以下に示すように「タイヤが緩んだ」という「なぜ」を出てきたとします。

 この「タイヤが緩んだ」という表現は正しいでしょうか。

 よくよく考えてみると、「タイヤが緩んだ」という表現では、「タイヤのボルトが緩んだ」のか、「タイヤの張りが緩んだ」のか、どちらか分かりません。

 私たちは時々、このようにいろいろな要素を含むものを、1つにまとめて表現してしまうことがあります。

 やさしい事柄の場合はそれでもよいかもしれませんが、複雑な事象を捉えてなぜなぜ分析する場合は、このようなちょっとしたことで、正確な原因を導き出すことができなくなります。

 この場合は、以下のようになります。

まとめ
 なぜなぜ分析では、事象や意味を1つだけに特定できる「細かく具体的な表現」が欠かせない。