クリエイティブになることを邪魔する性格や考え方がある。それについていくつか解説していきたい。予告に記した、「ボトルネックになる性格」だが、「○○な人」とカテゴリー分けをし、より広く「考え方」についてまで触れる。「性格は直しようがない」という意見があるかもしれないが、自分の性格を分かっていれば、それに対してある程度打つ手というのはあるし、気付くだけでもすぐにある程度は修正が利くような性格というのもある。そういうことについても、触れていきたい。

新しいことや、現状が変わることが嫌いな人

 クリエイティブになるということは、それまでにない新しいことやモノを考えつき、現状を大なり小なり、変えていくことである。従って「現状維持が好き」ということであれば、それはそもそもクリエイティブになりたくないということだ、と言っても過言ではない。新しいことをやる段になると、できない理由を並べ立てて何とかしてそれを阻止しようとするタイプの人である。

 しかし、クリエイティブでありたいと多少でも思っているなら、現在のスタンスを強制的にでも改める必要がある。そうでないと、全く成果が出ずに苦しむことになるだろう。

 何か新しいことをするのがリスクだと感じている場合には、変動する時代には何もしない方がリスクであるということを真剣に考えるべきだ。筆者がこの手の話をするときにいつも例に出す話がある。それは、「あなたがあまりスキーが上手ではない人だとする。それでもし、夕方、スキー場の一番高いところにいて急な難しいコースを滑り降りなければすぐにでも日が暮れてしまう状況であるときに、勇気を出して無理矢理にでも滑り降りるのと、そのままそこにいるのとどちらを選ぶのか?」というものである。

 この場合、急なコースを降りるリスクを取らなければ、日が暮れてしまい、凍死してしまう。このような、何もしないことによる大きなリスクを避けるために、リスクを取る行動をしなければならない状況というのは、非常に短いスパンで様々な変動が起き、刻々と状況が変わる今後の世界では増える一方なのではないだろうか?

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