すべての分野に「クリエイティブ」!!

 近年、日本で求められる人材の資質が大きく変化してきた。時代の大きなうねりの中で、どの分野においてもクリエイティブな人材が必要とされ始めた。「クリエイティブ」というと、デザインやエンタテイメントの世界の話と思われがちだが、それ以外の業界においても、新規の製品やサービスの開発・改良、業務改善などのニーズの高まりを受け、クリエイティブが求められるようになってきた。その結果、もはや「クリエイティブとは全く関係ない」と言い切れる分野を探す方が難しくなったのである。

 本連載では多くの日本人にとってはまだ馴染みが薄い、「クリエイティブ」というキーワードを基に、その言葉の意味、クリエイティブな能力が求められる理由、そしてクリエイティブであることを阻害する要因である「クリエイティブ・ボトルネック(※1)」について述べることとする。

 「クリエイティブ・ボトルネック」については次回以降詳しいことを述べるが、筆者の立場は、クリエイティブになるためには何か特別なことをするよりもむしろ、クリエイティブであることを阻害する要因である、「クリエイティブ・ボトルネック」を取り除くことの方が先であるというものである。

 是非、読者の皆さんにこの「クリエイティブ・ボトルネック」の外し方を知っていただきたいと思う。そして毎日のように新しい遊びを思いついていた子供時代のように、再びクリエイティブに、より前向きに、自分の、あるいは世界の未来を切り開いていく一助としていただければ幸いである。

※1:「ボトルネック」:《瓶の首が狭いところから》仕事の進行の妨げとなるもの。コンピュータやネットワークの高速化などの性能向上を阻む要因。難関。隘路(あいろ)。ネック。(デジタル大辞泉より)

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