「先を読む力」の連載も今回が最終回となりました。今回は、総まとめの意味で「先が読める人」になるための4つのポイントをお話しします。第4回の「先が読める人の思考スタイル」に照らし合わせ、明日から実行可能な「行動のヒント」を説明します。
「先が読める人」になるためのポイントは次の4つです。
- 断定せず、視点に「幅」を持つ
- 複数の事象の関係性を整理する
- 「視点のエスカレーター」をつくる
- 視点の「幅」と「高さ」をコントロールするラピッド・プロトタイパーになる
最初のポイント「断定せず、視点に『幅』を持つ」からお話しします。
私がこれまで出会った「賢い人たち」は、「絶対に」という表現はあまり使いません。多くの経験を積んでいる人であればあるほど、それが強い傾向にあります。あなたの周りにいる「本当に賢いな」と感じるひとも、そうではないでしょうか。
「世の中」のことを深く知るにつれ、「絶対に」と言い切れることがそれ程多くないことに気づきます。不確実性の高い今の時代なら、なおさらそうでしょう。
一方で、意思決定とは、優先順位を決めて「やること」を絞り込むという意味です。私たちは日々、意思決定のために「言い切り」をして、生きています。
「絶対に」と言い切れないなかでも、決めて前に進まなければならない――まさに、ここにジレンマがあります。
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