皆様、あけましておめでとうございます。毎年恒例となっているこの「編集長による展望」コラムは今年で9年目を迎えます。ITにかかわる雑誌の編集長がその年のトレンドを展望しますが、実は「日経パソコン」は初回以来8年ぶりで、今回でまだ2回目です。ITproの読者の皆様には馴染みがないかもしれませんので、最初に「日経パソコン」を簡単にご紹介しておきましょう。

 日経パソコンが創刊したのは、日経コンピュータの創刊から2年後の1983年10月です。昨年の10月に30周年を迎えました。創刊当時から「パソコン」は、パーソナル「コンピューティング」を指しており、パソコン(PC)だけでなく、様々なコンピュータに関する動向や活用情報を幅広い読者の方々に提供してきました。今も、スマホやタブレットからデジカメまで、幅広くカバーしています。個人など一般消費者の方から、企業内の部門まで幅広い読者の方にお読みいただいています。そこが、企業の情報システム部門を対象とする「日経コンピュータ」との違いです。

 さて、前置きはこのくらいにして、今年の“パーソナルコンピューティング”はどうなるのか。トレンドの紹介とともに展望してみましょう。日経パソコンの1月13日号で「2014年の注目トレンドはこれだ」という記事を掲載しました。その中からいくつかをピックアップしてみます。

 まず、今年注目すべきなのは「Windows 8.1」でしょう。Windows 8は、Windows VistaやWindows 7に比べて発売後の初動が悪かったこともあり、「失敗だった」という声も聞かれました。しかし今年はWindows 8.1が本格的に立ち上がる年になるのでは、と見ています。ここへきてWindows 8.1への注目度が急速にアップしているからです。