第4回はグループの管理について説明する。グループの管理は、Sambaの管理コマンドであるsamba-tool、Windowsのリモートサーバー管理ツールであるRSATのいずれでも実施できる。

(4-1)グループ登録

 group1グループを登録するには以下のように実施する。

 まず、samba-toolの場合は図14のように入力する。これにより、グループがCN(一般名)=Usersの配下に作成される。指定したOU配下にグループを作成したい場合には、図15のように「groupou」オプションを用いる。OUと同様、グループ名にも日本語を利用可能である。

図14●samba-toolで「group1」というグループを登録
図14●samba-toolで「group1」というグループを登録
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図15●groupouオプションの指定例
図15●groupouオプションの指定例
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 ここで図16のように入力すると、グループのリストを閲覧できる。また、登録したグループをRSATから確認した様子を図17に示す。

図16●samba-toolでグループのリストを閲覧
図16●samba-toolでグループのリストを閲覧
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図17●samba-toolで「group1」「グループ1」というグループを登録
図17●samba-toolで「group1」「グループ1」というグループを登録
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 続いて、RSATから登録してみる(図18)。OU「1課」を選択して右クリックし、[新規作成]-[グループ]とたどる。現れたダイアログにグループ名「グループ2」を入力して「OK」ボタンをクリックすると、1課の配下に「グループ2」が作成される。

図18●RSATで「グループ2」というグループを登録
図18●RSATで「グループ2」というグループを登録
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