今、多くの企業が金食い虫のERP(統合基幹業務システム)に頭を悩ませている。特に、かつて「業務改革」を旗印にビッグバン導入を図った企業では、深刻なレガシー問題だ。巨額の資金と期間を費やして導入したERPが業務の標準化による効率化や経営の見える化、内部統制強化などに全く役に立たないばかりか、バージョンアップのたびに膨大な追加コストがかかる。こうした企業では、お荷物となったERPをどうするかが大きな経営課題となっている。