2012年に公開されたオープンソース/Linux記事のアクセスランキングは、インストール完全ガイド「Ubuntu 12.10 Desktop 日本語 Remix」が1位、最新OS&ソフト わくわくインストール「第1回 サーバー向け無償OSの定番『CentOS 6.2』」が2位。定番ディストリビューションのインストールガイドが、根強い人気でランキングのトップ2を占めることになった。
続く3位から5位は、オープンソース/Linux分野を日ごろウォッチしている記者によるコラム「記者の眼」がランクインした。
3位の「山形県のMicrosoft Office再評価は『OpenOffice.orgからの逆戻り』ではない 」は、オープンソースのオフィスソフトOpenOffice.orgを大量導入している山形県庁が、Microsoft Officeを2014年度から再導入するというニュースを受けて、山形県企画振興部情報企画課を取材。本当にOpenOffice.orgからMicrosoft Officeに逆戻りするのかを、丹念に確認した記事だ(取材結果は当該記事でご確認ください)。
Raspberry Piが世界中の“大人”を引き付ける理由とは
4位の「XPサポート終了でLinuxは普及するのか」は、2014年春にサポートが正式終了するWindows XPユーザーの一部がLinuxのデスクトップ環境に移行する可能性を、調査データを引用しながら検討する。後半ではXP時代のPCスペックで、WindowsからLinuxに移行して困らないかどうかを「操作性」「データの移行性」「ハードウエアの自動認識」など7つの観点で検証している。
5位にランクインした「格安PC『Raspberry Pi』はなぜか楽しい」は、上位の記事と比べると肩の凝らない、やや“ホビー寄り”の記事だ。名刺サイズと小型ながら、GUIベースのOS(Linux)が動くPCボード「Raspberry Pi」。元々子供達の理系離れを憂いて開発されたものだが、2013年7月の時点で120万台を超えて出荷される人気商品となっている。Raspberry Piは、なぜ世界中の“大人”を引き付けるのか。記事では、実際の活用方法を紹介しつつ、その楽しさの一端を紹介する。
6位以下は、オープンソース/Linux分野の最新動向を取り上げた「Linuxレポート」やニュースが並ぶ。その中では、オープンソースのOfficeソフトであるLibreOffice関連の記事が「オープンソースのMS Office互換ソフト新版『LibreOffice 4.0』が公開」「徳島県庁がOpenOffice.orgからLibreOfficeに移行へ」「LibreOffice 4.0登場、100件超の強化、MS Officeとの相互運用性も向上」と3本もランクインしているのが目に付く。