2013年はWindowsにとって、波乱の1年であった。2012年に新OS「Windows 8」が登場したものの、Windows 7が登場したときとは違って、市場の反応は鈍く、新OS搭載のパソコンの販売は振るわなかった。その対策としてマイクロソフトは新OS「Windows 8.1」を投入。さらに「Surface Pro」などの独自タブレットを日本でも発売した。
読者の注目はWindows 8よりもWindows 8を搭載するタブレットに集まった。2位「日本発売も決定した『Surface Pro』をレビューする」、3位「Microsoft初のタブレット『Surface RT』をレビューする」、5位「バッテリー駆動時間が約2倍に向上した『Surface Pro 2』をレビューする」など、マイクロソフトのタブレット「Surface」シリーズの記事がベスト5の3つを占めた。Windows 8の関連記事もベスト10内に登場しているが、6位「Windows 8をWindows7風にする」、7位「Windows 8.1は“ダメ”なOSなのか?」とWindows 8をストレートに取り上げた記事はなかった。
XPサポート終了に向けた対策記事も好評
2014年4月9日にマイクロソフトによるWindows XPへのサポートが終了する。この問題を取り上げた記事もランキング上位に入った。4位「Windows XPからの移行は本当に可能なのか」と8位「サポート終了に間に合わない」である。どちらもサポート終了によって起きる問題点をまとめたものだ。さらに、サポート終了に向けたノウハウ記事もランキングに入っている。Windows 7の互換機能を解説した、9位「Windows 7の互換機能を使いこなす(互換モード編)」、32ビット版Windows XPから64ビット版Windows 8 Proへのアップグレード方法を解説した、18位「Windows XPからアップグレードする(カスタム編)」の2本の記事だ。
しかし、新タブレット「Surface」もXPサポート終了も抑えて年間トップを獲得したのは人気連載「ITアーキテクトの『やってはいけない』」のWindows 7編の一つ「ネットワーク設定を標準で使ってはいけない」だ。Windows 8が登場して、さらにWindows 8.1が発売されても、Windows 7のネットワーク設定のノウハウ記事がランキング1位になるところが、現状のWindowsの使用状況を表しているのかもしれない。